レキシントンの幽霊

レキシントンの幽霊を読みました。私たちの人生で真実怖いのは、恐怖そのものではありません。・・・ 何よりも怖いのは、その恐怖に背中を向け、目を閉じてしまうことです。 そうすることによって、私たちは自分の中にある一番重要なものを、 何かに譲り渡し…

神の子供たちはみな踊る

村上春樹さんの文章はくせになるという あまり読むとつらくなるので早く抜け出さなければ。 この短編集の中で好きなのは、かえるくん、東京を救う です。 アパートに帰ると2メートル以上のカエルがいる そのカエルが東京の大地震を起こす巨大ミミズと戦う。…

デフ・ウ”ォイスを読みました。

良かったですね、丸山さんにはどんどん作品を出していってほしいと思いました。 本を読む面白さは、自分には経験をしたことが無いことを知るというということが在ります。 まさに私はろう者の世界を知らなかったし、ましてはコーダ(Coda)の存在、境遇には…

ネット・バカ

A氏の紹介でニコラス・G・カーさんのネット・バカを読みました。 IT業界に働く者としては、とても興味深いものでした。 ITという知的テクノロジーの進歩が人間へ及ぼす影響。 もはやこのツールを使わないで生活するという選択はないと思いますが こういうこ…

東京奇譚集、村上春樹さんの作品です。

相変わらず気になる文章を書きますね。 何か大切な言葉を散りばめている。あるピアノの調律師をしているゲイの言葉かたちのあるものと、かたちのないものと、 どちらかを選ばなくちゃならないとしたら、かたちのないものを選べ。 それがぼくのルールです。壁…

阿川佐和子さんの聞く力を読みました。

阿川さんって面白いですね。 TVタックルを見ていてもあのまっすぐな質問がとても楽しい。 ひょっとしたら聞く力は話す力よりも人間力が必要かもしれないですね。 時代が本物というか本質を知りたがっているのだろうと思います。聞く力―心をひらく35のヒント …

禅ー壁を破る智慧

有馬頼底さんは、数年前に京都の相国寺で若冲展を観て以来気になるお坊さんです。 この前、金閣寺を訪れたブータン国王夫妻の案内役も務められていたのをまたテレビで拝見しました。 今回の本も至る所に教えられるものがありましたが 特に『逆境は生きること…

世知辛い世の中

世知辛い世の中だなとふと思う。世知辛い?ってどういう語源かなと思って調べてみた。 世知辛いの「世知」は、本来仏教用語で「世俗の知恵」を意味し 日本では「世渡りの才」も表すようになり、さらに「世渡りの才」の意味から 「勘定高い」「せこい」の意味…

大丈夫ですという返答

大丈夫ですっていう返答を一年前ぐらいから多く聞くようになった気がします。何か質問はありますか?とか 何か問題在りますか?とか 何か他に意見ありますか?とか の答えとして、大丈夫ですを使う。 何もありませんと言うと何だか興味も無くて勝手にやって…

下町ロケット

下町ロケット 久しぶりに胸が熱くなる感動がありました。 企業の存在意義と厳しい現実との狭間で苦悩しながら 従業員が成長していくさまが生々しく描かれています。 佃の品質、佃のプライド これが社員を奮い立たせた。 この本には、人間の持っている技の素…

今日よりよい明日はない

この本は、玉村豊男さんの長野県にあるワイナリーを訪れたときに選んだ本です。 その時に偶然にご本人にお会いすることが出来、とてもいい時間を過ごすことが出来ました。 題名の『今日よりよい明日はない』はポルトガルの言葉で 毎日を満足して暮らせればそ…

キュレーションの時代

キュレーション(curation)とは、 無数の情報の中から、自分の価値観や世界観に基づいて情報を拾い上げ そこに新たな意味を与え、そして多くの人と共有すること。キュレーションの時代ですか、新しいというより私は懐かしさを感じます。 人と人がコミュニケ…

柳井正の希望を持とう

この本は、朝日新聞の土曜版に掲載されたコラムをベースに編集したものです。 なるほどと思ったのは、柳井式悩みの解決法です。その中での言葉です。 長所、短所を考えるのはいいけれど、自分が下した判断に一喜一憂してはいけないということだ。 世の中にス…

方丈記

最近朝日新聞に方丈記に描かれた主な災害についての記事がありました。 この記事では、まさに災害文学ではないかと書かれていました。 安元の大火、治定野の辻風、養和の飢饉、元暦の大地震、それと人災としての福原遷都。 その中でも地震の被害は尋常ではな…

かもめ食堂

フィンランドのヘルシンキで日本食堂を経営しているサチエの物語。 疲れているときに観るのにいいですね。 嫌なことはやらないようにしている。 お腹がすいたらおにぎりを食べる。 おかかと梅干しと鮭の3種類は定番。もたいまさこさんがどこにいても存在感…

蜘蛛の糸

たまに、蜘蛛の糸を読みたくなります。 とても短い文章ですが、とてつもなく大きな世界を感じます。 文章に完璧というのがあるのであれば、このような文章ではないかと私は思います。 今回は、時間。 お釈迦様が蓮池のふちをぶらぶら御歩きになっている朝か…

落ちこぼれてエレベスト

野口健さんの本です。 娘の学校のセミナーで彼の講演を聴いて依頼面白い人だなーと思ってます、飄々としていながらとても強い。この人は、外交官の父親の影響が大きいですね。 その父親が勉強の出来ない息子に対して笑いながら言ったという言葉。 一流会社の…

ソーシャル・ネットワーク

Facebookを作った若き億万長者、マーク・ザッカーバーグ。Facebookは、今や生活の一部になっている位のツールになっています。 私も今年始めたばかりですが、急激にユーザは増えていますよね。 マーク・ザッカーバーグは天才的な技術者、自らのいたずら心と…

商いの心くばり

イトーヨカドーの伊藤雅俊さんの本です。やはり創業者は、違いますね。商いに気持ちがこもっている。 苦しいからといって重荷をおろしてしまうのではなく、そのまま背負っていくという考え方が大事だ この言葉は、胸に響きますね。 商売は苦しいのが当たり前…

Flowers

蒼井優 鈴木京香 竹内結子 田中麗奈 仲間由紀恵 広末涼子 正直、あまり期待していなかった映画でした・・・が、良かった。 こういう映画を作ると女優が生かされる。FLOWERS-フラワーズ- [DVD]出版社/メーカー: 東宝発売日: 2011/02/18メディア: DVD クリック…

本田宗一郎夢を力に―私の履歴書

本田宗一郎夢を力にを読み返しました。 この本は本田さんが56歳のときに連載した「私の履歴書」が載っています。 本田さんの文章を読んでいると何だか夏目漱石の坊ちゃんを読んでいるよな感覚になります。 破天荒でまっすぐ、とても心地よい。 今回、読んで…

働かないアリに意義がある

こいうタイトルに弱いんですよね。 著者の長谷川英祐さんは、進化生物学者ですが人間社会に例えながら研究成果を優しく書かれています。 面白かったのは、反応閾値というのがあって物事に対する反応の個体差があることが 長期的な存在可能性を高くするという…

三丁目の夕日

WOWOWで三丁目の夕日を観ました。この映画は、何回観ても何故か自然に涙がこぼれてしまいます。 良き日の昭和とかは言いたくありませんが、なんと言っても子供の目が生き生きしているのが印象的です。 一生懸命働いている大人がいる。 その大人はこれで良い…

伊勢神宮の式年遷宮

昨日GWの初日、家族で伊勢神宮にお参りに行ってきました。 伊勢神宮では、社殿を造り替える20年に一度の大祭の 式年遷宮を平成25年に第62回を予定しているようです。 第1回から1300年にわたって続けられている行事、すごいですね。 近いところで昭和48年に第…

大根の花

日曜の夕方、娘と散歩。 娘が通っていた小学校の横を通ると海抜0メートルの表示、そうここの地域は、海抜0メートル地帯。 こう震災があって余震があると不安な気持ちになってくる。 近くの1級河川が崩壊するとこの地域は水浸しかもしれないなー なんて少…

再会に乾杯

昨日、名古屋の学友7名と一杯やりました。 社会人になってから一緒に学んだ仲間ですが、これがまた個性的で良いんですね。 幹事の藤田君が予約してくれた肝料理の店 肝屋 嘉正亭も とても美味しくてリーズナブルでした、ありがとう。 それぞれの近況を語り…

隅田川の桜

今日は、引越し前最後の日曜日。 引越しの準備も、少し落ち着いたので近くの隅田川で花見散策をしました。 やっぱり日本人は、花見が好きですね。 桜が咲いていると思うと出かけたくなる。 水面がキラキラしていて、花びらが風に乗って踊っているように見え…

犀の角たち

犀の角たちを読みました。 きっかけは、著者の佐々木閑さんの日々是修行 -現代人のための仏教100話-を読み返すと 釈迦も数学者も真理の探究するという点では同じ世界の人であると書いてあるのが気になって、この本に辿り着きました。この本で脳作用の解明に…

復興構想

季節は春、気がつくと桜が咲いている。 管さんが震災の復興構想会議を設置すると今日の新聞に書いてあった。 『高台に家、漁港に通勤』だけでなく、この会議では街づくりのほか 被災地の国有化を含めた土地利用のあり方などを幅広く議論するそうだ。 そこで…

孤高のメス

孤高のメスを観ました。こういう映画とても好きですね。 淡々と日常が過ぎていく、決して無理やりドラマを作らないしハッピーエンドにもならない。 まじめに愚直に希望を持って生きていく普通の人たち、医療現場で信念を持って生きる主人公。 外科医とは目の…