ゆれる

西川美和監督の映画と本。

キャストがいい。
オダギリジョー香川照之、真木ようこ・・・。
 
最後のバス停のシーン、弟が兄に叫ぶ「家に帰ろう」そこで終わる。
その後どうなったかは、観ている人に任せている、それがいい。
 
兄を取り戻すとは、自分を取り戻すことでもあるのだろうと思う。
 
都会に出て行ったものと田舎に残ったもの。
家族と共に生きたものと離れて行ったもの。
勝手な生き方を選んだものと周りの環境に合わせたもの。
 
あまちゃんとも共通するけれど田舎に暮らすことのコンプレックス、卑屈さ。
自己犠牲のような考え方、というかそれで納得しようとする重さ。
 
何を求めているのか?
この映画とは逆の展開の形もあると思うけれどこの映画の方が素直な気がする。

([に]1-1)ゆれる (ポプラ文庫)

([に]1-1)ゆれる (ポプラ文庫)