世知辛い世の中

世知辛い世の中だなとふと思う。

世知辛い?ってどういう語源かなと思って調べてみた。
 
世知辛いの「世知」は、本来仏教用語で「世俗の知恵」を意味し
日本では「世渡りの才」も表すようになり、さらに「世渡りの才」の意味から
「勘定高い」「せこい」の意味でも用いられるようになった言葉である。 
 
なるほど、「世俗の知恵」が日本では時代と共に「勘定高い」なってしまった。
考えてみると日本人も知恵を使って自然と共に生きていたのが
人の物欲を満たす金銭に移ってしまった。
そしていまや「世知」は、「暮らしにくい」という形容詞の一部。
 
なんて不幸な言葉だろう、なんて不幸な日本人なのか。