ミッシングリンク

谷脇康彦さんのミッシングリンクを読みました。
デジタル大国日本再生というサブタイトル、いいですね。
名古屋大学で講演をお聞きしてこの本に興味を持ちました。
 
さすがに現状分析が的確ですね、日本の情報通信産業はデジタルエコシステムに対応出来ていないという指摘。
いわゆる生態系が出来ていて一社で全てをやろうとしても無理な世界
もの作りを中心に考えてきた日本には無理というだけでなくて、何でしょうね?
イノベーションの分割という言葉で説明させれいますが、
日本の風土は、ビジネスモデルをオープンにしていくという感覚を受け入れられないんでしょうね。
 
ただ嘆いていてばかりでも何もならないので
この本に出てくる『コンテンツ=情報の時代になる』という言葉になにか可能性があるような気がします。
ゲームの世界では、ユニークさを持つ日本。
買い手の洗練度とイノベーション能力は世界一の日本。
優良なコンテンツを作成すること、これは繊細な感覚を持つ日本人は出来ると思います。
そのためには、ビジネスという観点からではなくて少し無駄に思えるような
在る意味で遊び感覚をもう少し大切にすることがいいのかもしれませんね。
 
ゲームやマンガなどの世界を見ててそう思います。
優良なコンテンツは、きっと膨大な情報量を持っていて
それは何かを相手に伝えるのだろうと感じます。

ミッシングリンク―デジタル大国ニッポン再生

ミッシングリンク―デジタル大国ニッポン再生