マネーボール

マネーボールを観ました。

こういう映画とても好きですね、決して成功の物語ではない。
けれどその人そのものの人生を生きている感じ。
 
一難好きなシーンは、やはり自分の信念を貫こうとして
監督が使っている選手をトレードして使わせないようにする所。
 
大切なのは、本気でこれを信じているかだ。
そして選手に語りかけます。
自覚はないだろうが、君らは優勝する。
 
娘が歌う歌、これがとても効いている。
私は、これにいろいろな意味で参ってしました。

 
また、考えさせられたのが個人の報酬という厄介な仕組み。
レッドソックスからビリーは1,250万ドルのGMとしての報酬を提示される。
この価値とは何だろうか?と思うのである。
20連勝は彼だけの力ではない、先駆者が一番の功労者であるのは異存はないが
結局はチームの力ではないだろうかと思うのである。
統計と分析という新しい考え方を使ってはいたが、選手を励ましやる気を出させて
チームをまとめたことが何よりの力になったのではないだろか?
そう思うと個人の報酬とその価値には大きな隔たりがあるように思えてならない。
また、その逆もある。つまり、あまりにも過小に評価されること。
 
最後にオファーを断ったあたりで語る言葉。
人生を金で決めたことがある、だがもうしないと誓った。
人間の欲は深い、とてつもなく深い、だからこんな言葉に憧れるのかもしれない。

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