ぼくには数字が風景に見える

『ぼくには数字が風景に見える』を読みました。
いつものように本屋でぶらぶらしていたら、このタイトルが不思議だったので何となく手にとってぱらっとめくってみると
 
数字には個性があって、11は人なつこく、5は騒々しい、4は内気で物静かだ。
堂々とした数字(23、667、1179)もあれば、こじんまりした数字(6、13、581)もあると書いてある。私は、この表現にいっぺんで参ってしまった!
 
作者のダニエルは、共感覚という複数の感覚が連動する珍しい現象を持っていて
円周率22,500桁を暗礁したいわゆるサウ”ァン症候群の少し違った青年ですがとても純粋で前向き、そこがとても良い。

この本の中でとても面白かったのは、素数に対してのコメントです。
素数は滑らかで丸い浜辺の石ころのような形で、他の数字のなかから素数だけはとても美しい特別な形で浮かび上がってくると言っています。
以前NHK特集だったか、素数のなぞというテーマを見ていたときに素数という数字が、何か宇宙のなぞを解き明かすヒントのようなものを秘めているというのを知ってとても興味を持っていたので
またか!やっぱり!なにかある!とどきどきしてしまいました。

ぼくには数字が風景に見える

ぼくには数字が風景に見える