新幹線

昨日は、新幹線で名古屋に向かった。

昼間の新幹線は、幼児連れのお母さんが多く乗車していた。
東京から西へ取りあえず避難といったところだろうか
お父さんと思われる人が見送りにきていて、入り口のところで声をかけながら子供の手を握った。
 
席の後ろの家族は、岡山まで行ってそこから山の方に在来線で1時間半掛かると話してた。
通路を挟んで隣同士のお母さんたちは、子供におもちゃを譲り合って不安な気持ちを話し合っていた。
しばらくすると私のとなりも二人の幼児を連れたお母さんが乗り込んできた。
大きなリックサックを背負って、髪をまとめてTシャツにジーパン姿のお母さん。
子供にお寿司を食べさせ、お茶を飲ませ、絵本を見せて目を離さずに世話をしていた。
 
おそらくドイツ人のお母さん。
子供がぐずっていたので、『退屈なんですね?』と声を掛けると
『一歳半です』という答えが返ってきた。
 
途中で富士山が、とてもきれいに見えた。
FUJISAN
となりのお母さんも窓の向こうの壮大な富士山を見て言った。
その時が、名古屋までに唯一子供意外のものを見た時だと思う。
私は、日本に富士山があって良かったと思った。
 

この日、自宅に帰る道すがらで見上げた月はやけにぼやけているように見えた。