テレビの向こう側とこちら

この地震で亡くなられた数多くの方々、ご冥福をお祈り致します。
 
テレビの向こうで起こっていることと、本当にこんなことが起こっているのでしょうか?
地震大国である日本、千年に一度の地震、一体何がこれから起こるのでしょうか?
『これは、政府作成の映画でした。地震には気をつけましょう』といきなり言ってくれないものでしょうか?
 
津波が押し寄せているのにその前方を走っている車、庭に出て呆然と眺めている人。
画面はそこまで、その先に続く時間に起こったことは分からない。

私の友人が歌っていた『永遠だったらいいな』という言葉、穏やかな時は続かないものか。
 
いずれもヘリからの映像を流している報道の中で
NHKが個々の安否情報をひたすら流している、こんな地味な情報こそ現地の人たちは聞いているのだと思う。
こんな非常時に、とてつもない数の現場と直接つなぐことが出来るネットの安否確認が役立つ。
TBSのコメンテータが過去の経験から良いことを言っていた
『孤立していない、忘れられていない、つながっているんだということが本当に大切だ』と。
 
『何が困っていますか?』と急に聞かれても一瞬何を答えていいのか困ってしまうだろう。
私だったら、身内に無事だということを伝えてほしいと言いたいし身内が無事かを知りたい。
 
福沢諭吉が、学問のすすめで語っていた言葉を思い出す。
「文明」とは、世界中の過去の人々が、我々に譲り渡してくれた遺産
 
IT業界に携わる私たちが何かを残せるとしたらこんなところだろうと思う。